あしたのために2

2011年、東日本大震災での経験を機に、学習塾の看板を下ろすことにしました。ひと頃の塾生数に比べてその数が少なくなってきたとはいえ、在塾生の保護者の方々の反対は激しいものでした。一年という期間をかけて、何度も私のわがままを説明しました。回数を重ねていくうちに、一人、また一人と私の弁護に回ってくださる保護者が増えていき、最終的にはしぶしぶということも十分ありながら、全員の皆様が賛成してくれました。閉塾の際には、その保護者の方々が後片付けの手伝いに来てくれ、最終日には在塾生だけでなく、保護者や卒業生までが送別に来てくれました。「先生、子どもたちに辛い思いをさせたらだめだよ」それが保護者の方々の餞別の言葉でした。

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