
文楽舎の前身は、埼玉県の地方都市に作った小さな進学塾です。振り返ってみると、1987年のスタート当初から、現在の文楽舎の姿をにおわせる気配はうっすらとありました。受験指導はしていても、それとは別に、帰国子女に日本語の学習サポートをしたり、不登校の子どものフォローをしたりはしていました。塾の授業とはまったく別メニューで個別の時間を作ると、大手予備校やチェーン塾に入塾を断られた、様々な形の学習障がいを持っている子どもたちが集うようになりました。しかしこうしたイレギュラーな事業を行なうのは、ビジネス上効率的ではなく、経営者としてふさわしい態度ではありませんでした。ただ、塾生が増え、教室数が増えるに従って、言葉にならないもやもやしたものが生まれ始めたのです。

 
	 
		 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			